2009-02-28

名前でよんで!

「結婚おめでとう!」そう言われている頃は幸せの絶頂だった。
「世界で一番幸せ」って思っていた。
「舞さんきれいね。」とか
「舞さんすごいわね。」とか言われて有頂天になってた。
大好きな家具や雑貨に囲まれて生活して、
年に一回は海外旅行・・・とか思ってた。

そんな優雅な生活は続かない。
子供ができたとたん時間に追われる日々。
自分のことをやっている時間がない。

いつの間にか・・・

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2009-02-27

旅立ち(2)

「お母さんって、ずっと家にいるから暇でしょ?
私、お母さんみたいにはなりたくない!」
最近中学生の娘に言われた。

別に舞だって「お母さんみたいになって欲しい」とは思わないけど、
これだけ大事に育てたのに、そこには尊敬や感謝の念は全くない。
むしろ軽蔑に近い何かがある。

最近の舞は娘の言葉がいつも頭のどこかにひっかかって、
どうもやる気が出ない。
無償の愛を与える親だって人間なのだ。

洗濯物を干そうと決めて、ソファーから立ちあがろうとして、
もう一度テレビに目をやる。
会見はいつの間にか終わっていて、そこには美しい海。
どこ?と思っていたら、「石垣島」と出た。

「あ、ここに行きたい!」


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2009-02-26

旅立ち(1)

「いってらっしゃ~い」
家族を見送った後、どっと脱力する舞。

旦那と子供たちを送り出す朝は、
毎日それだけで闘いだ。
でももう結婚して15年。すっかり慣れてしまった光景。
夢中で子育てをしている間にいつの間にか37になってた。

リビングに戻って、ソファーにどかっと体を投げ出す。
つけっ放しのテレビを何気なく見る。
今人気絶頂の女優が離婚会見をしている。
妙にさばさばとした感じだ。
確か去年「長男誕生」喜びの会見をしてた女優だ。

「子供をどうするつもりかしら。」

この種の会見をみると、いつも子供のことが気になってしまう。
子供って産んでしまえばいつの間にか育つけど、
放っておくわけにも行かない。
いつもいつも貪欲に愛情を欲している。
「きっとその愛情は他人ではだめなんだ」
と舞は思っていた。

だからこそバック、洋服、子供の持ち物はできるだけ手作り。
もちろん毎日のおやつも自分で作っていた。

しばらくソファーに座っていたが、
セットしておいた洗濯物がもうできる頃だ。
今干さなければ夕方には乾かない。
洗濯が終わったら買い物。
買い物は朝一番に行くと、目玉商品があるから朝行くことに決めていた。
そして帰ってきたら掃除。子供たちのおやつの支度・・・。
専業主婦だって忙しい。

「子供を産まない女性が増えているというけど、
結局わがままだから子供がもてないんだわ。
子供のかわいさを知らないのよね。」
舞は思っていた。
家族の世話をすること、それが舞の幸せだった。


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2009-02-25

みてろよ!女の子(2)

「え、私の都合きいてくれないの?」
真美は、ずっと待っていた。
若手社員が企画する毎年恒例の暑気払いの食事会。
「あ、ごめんごめん。
いつも忙しそうだから先に日程決めちゃおうと思ってサ。
来られなかったら無理しなくていいよ。」

食事会はいつも最初に真美の都合をきいてくれていたのに、
いまや24歳の後輩、愛の都合で決まっていく。

結局食事会には英会話のレッスンを休んで無理して参加した。
でも男性社員に大人気の愛を遠巻きに眺めながら、
同じ状況の女社員と仕事の愚痴を言い合うだけ。
突然隣の先輩が、愛を見ながらいらいらした感じで言った。
「若いからって何でも手に入ると思ってんのよね。」

真美ははっとした。
「私ってこの人たちと同じに見られている?」

真美には分かっている。
愛のせいではない。
いつからこんな風になってしまったのだろう。

女友達と飲んでいても、
男に声をかけられることも少なくなった。

友達はみんないつの間にか結婚。
子育て中の友達も多い。
食事も旅行もなかなか一緒に行けなくなった。

だんだんそれにも慣れてきて思いうかぶ言葉。

「女の子卒業」

そうだ。
私、何もしなくてもちやほやされる年代過ぎちゃったんだ。
新しい女の子がどんどん入ってきて、
同じことが繰り返されて行く。

食事会の帰り道。真美は考える。
「世の中の男たちは若い子が好き。」
世間ではよくそう言われるけど、それは真美が肌で感じ取った事実。
「若い子をねたむようなお局さまにはなりたくない。」
それが今、真美が強く感じていること。
「それならどうしたらいい?」

その夜真美は決めた。

「私、女の子を卒業する!女の子よりももっともっといい恋する!」

とりあえず、行きたくない飲み会を断ることから始めよう。
人数合わせの合コンも。
たぶんもう卒業する歳なの。

どこにでも出会いがある訳じゃない。
自分の行きたいところしか行かない。
自分のやりたいことしかやらない。
とりあえずそこから。

そこらへんの何にもない女の子には負けない。
みてろよ!女の子。



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2009-02-24

みてろよ!女の子(1)

結婚したらやっぱり価値が下がるよね。」
会社の飲み会で、もれきいた男性同士の会話。

「えっ?女の価値って結婚してない方が高いってこと?」
真美はちょっとうれしくなって、会話に参加しようとした。

しかしさらに続く男性社員、田中の言葉。
「でも30すぎて結婚してないのはさびしいけどね~。」

これってセクハラ
でも田中本人は真美に聞こえているとは思ってないのだから仕方がない。
そういえば、田中は今35歳だが、20歳そこそこで結婚して子供もいる。
「なんで結婚できたのか不思議。奥さん見てみたい。」
と思っても29歳、独身である真美の言葉は負け犬の遠吠えでしかないだろう。

田中は入ったばかりの女子社員にはやたらと優しい。
女の子何人か連れて行ってランチをご馳走したり、
バースデイプレセントに口紅をあげたり、
ハッキリいってちょっと気持ち悪い。
「結婚してるのに、何で若い子にちやほやするの?
奥さんがちょっとかわいそうじゃない。」

真美はいつも思っていた。
でも、田中だけじゃない。


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フルタイム(不動産専門職)で働く既婚・子持ち40女。
いつもありがとうございます♪

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